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機能統合について

これまでのセクションでは、IC 上で Canister を作り始める方法を案内してきましたが、ここでは、様々な(時には最先端の)追加機能を Dapps に統合する方法を紹介します。 Identity から台帳統合、他のブロックチェーンとの統合、IC から外部への通信、そして Dapps の制御の分散化まで、すべてここにあります。

Service Nervous System(SNS)

NNS が IC を制御するオープントークン DAO であるのと同様に、SNS はアルゴリズム DAO であり、開発者が自分の Dapps のために分散化されたトークンベースのガバナンスシステムを作ることを可能にします。SNSドキュメントの概要 をはじめ、ターゲット別に分類した後、開発者向けのドキュメントを提供します。

他には以下の項目があります。

Bitcoin 統合

Bitcoin ネットワークと直接統合することで、IC 上の Canister が Bitcoin を受け取り、保有し、送信することを、すべてBitcoin ネットワーク上のトランザクションで直接行うことができます。つまり、Canister は、Bitcoin ネットワーク上で Bitcoin を保有する一般ユーザーと全く同じように行動することができます。

閾値 ECDSA

ブロックチェーン上の閾値 ECDSA 実装は、秘密鍵を安全に保管し、適格なエンティティの要求に応じて、それらにのみ署名を発行することができ、これはハードウェアセキュリティモジュール(HSM)のオンチェーン版と見なすことができます。特に(ECDSA ベースの)ブロックチェーンとの直接統合を促進する際に重要になります。

HTTPS アウトコール

IC 上の HTTP(S) アウトコールにより、 Canister はブロックチェーンの外部の HTTP(S) サーバーに直接コールし、処理をした上でそのレスポンスを Canister で使用し、この入力を使って(コンセンサス済みの)複製されたステートを安全に更新できるようになります。ブロックチェーン史上初の試みであり、オラクルの必要性を軽減するものです。

Internet Identity

Internet Identity は、Web3 サービスや Dapps とのセッションを作成したり、従来のブロックチェーン取引に署名したりすることができます。

  • Internet Identity では、アプリで Internet Identity を使用する方法の概要を説明します。

ICP 台帳

Internet Computer プロトコル(ICP)は、台帳 Canister と呼ばれる特殊な Canister を使用して ICP の管理を実装しています。台帳 Canister はひとつで、NNS のサブネット上で他の Canister と一緒に稼働します。台帳 Canister は、アカウントとトランザクションを保持するスマートコントラクトです。

Rosetta

Rosetta は、Coinbase が導入したオープンスタンダードで、取引所、ブロックエクスプローラー、ウォレットにおけるブロックチェーンベースのトークン統合を簡素化するためのものです。このドキュメントは、CeFi 取引所で取引可能なことを目的としたトークンを IC 上にデプロイしたい場合や、ブロックエクスプローラーやウォレットに取り組んでいる場合に役立つはずです。

  • Rosetta では、Rosetta ノードの設定方法とよくある質問に対する回答をしています。
  • スタンダードトークンを送金するでは、Rosetta Construction API を使用した ICP の転送方法について説明しています。
  • Neuron のライフサイクルでは、Neuron の概要を説明します(Neuronとは、コントローラーがプロポーザルの提出や投票によってネットワークのガバナンスに参加することを可能とする IC のアセットです)。
  • ステーキングと Neuron 管理では、Rosetta API を拡張し、IC 上で資金のステーキングやガバナンス Neuron の管理を可能にすることについて説明しています。
  • Rosetta ステーキングのチュートリアルでは、Neuron を作成するプロセスを説明しています。
  • ホットキーでは、Neuron 管理用ホットキーの生成方法について説明しています。